【映画感想】息を呑む2時間 初めてのスラムダンク【THE FIRST SLAM DUNK】
見てきました。
「THE FIRST SLAM DUNK」
30分前に (めっちゃさっき)
映画館から出た後、ダッシュで駐輪場へ向かい、爆速激チャで帰宅して今に至る。
とりあえずやっと叫べるぞ…
「うぉーーーーー!!!!!!!!!
スラムダンク最高じゃーーーーーーん!!」
どうしてもっと早く劇場に足を運ばなかったのか俺は…ではなく、見に来て良かった。本当に見に来て良かった。劇場でこの作品を見られて良かった。という喜びが勝る。
いやそれにしても、12.3に見に行った人間が羨ましいよ、だってもう1ヶ月以上だぜ!?
何回積んでんだよ、そりゃずっと作品ランキング1位だし、第ゼロ感も1位なのわかるわ。納得しかないわ。
続きを読む【映画感想】未来を見つめる時、きっと私はこう唱える「カモン カモン」
最近、映画を見たら次に見る映画のチラシを漁って帰るのがルーチンになってきている。
(そして壁に貼っていく…)
それで先月、ある映画のチラシをもらってきた。
もうなんとも言えないノスタルジックな雰囲気に心打たれ…そして予告をみて絶対に観なければと。
ジェシーとジョニーの姿をみていると、身体の内側からジワ〜っと笑顔になった。
叔父とのひとときをノスタルジーに描いた作品…
だけではない。
リアルな子供たちの声
現代の母の苦悩
病と家族の関係
実は様々な問題を提示しているなと感じた。
モノクロの美しい世界、微笑ましい二人の姿とこれらの問題がいいバランス。
そこも含めて日常だなと。
ジェシーと過ごし初めて、ジョニーはこう言う。
「君はきっとこの出来事をおぼえていないだろう」(ニュアンス)
子供の頃の思い出ってくっきりはっきり覚えていることは少ないだろう。ジョニーは自分と過ごしたことなんぞ、ジェシーの記憶には残らないだろうと思うわけだ。
「覚えているよ」(これもニュアンス)
はっきり答えるジェシー。
いや、案外ほんとうに心に残る思い出や、シーンはくっきりはっきりと覚えているんだよな。これが不思議で、私も9歳くらいの記憶ってほとんどないが、はっきり覚えているシーンもある。まあ、当時「覚えておこう」と思ったわけではないので難しいな…
ジェシーは不思議な愛情表現をする9歳の男の子。
突然、「親のいない子」を演じてコミュニケーションをとる。しかし、このロールプレイ(?)の中に彼の伝えたいことがある。子供も大人も、自分の気持ちを表現するのって難しいものだ。そしてそれを受け取るのも難しい。「わかりあう」って簡単に言ってしまうけど、本当に難しいことなんだって改めて思った。
むしろ、「親のいない子」になれば伝えられる9歳のほうがすごいんじゃないか?私なんかどう伝えればいいかわからないことは伝えないまま終わっていないか?
そんなジェシーとジョニーの距離感が本当に愛おしい。ジェシー役ウディー・ノーマンの自然な演技には圧巻。
広告のキャッチコピーに「大人もこどもも、どっちもどっち」とあったけれど、ほんとうに大人と子供の境界線がなくなる映画だった。
二人がベッドで眠っているあの幸せそうな画が今でも思い出せる。
作中よく、ラジオジャーナリストとして働くジョニーの録音機材を使って日常の音を拾っていくジェシーなのだが、その音もまた心地よく、待ちゆく人の足音、ビーチの波音、電車の走行音、スケートボードの音… きっと子供の目線と大人の目線では聞こえてくる音、拾いたい音は違うんだろうなと。おそらく、エンドロールで使用されていた音はジェシーが録音した音ではないでしょうか?エンドロールではその音をバックに様々な子供たちへのインタビュー音声が流れ続けて、最後の1秒まで思考を止めさせてくれない映画だった。
音に関していうと、劇伴もとてもよくて。さっそくspotifyでダウンロード…
C'mon C'mon (Original Motion Picture Score) - Album by Bryce Dessner, Aaron Dessner | Spotify
予告・作中でも使用されているのが、サックス四重奏のドビュッシー「月の光」
心が浄化される・・・
もう映画をみてからこの曲ばっかり聞いています。自分を鎮静する曲になりつつある…
もう一つ、この作品では「著書」の一節を引用するシーンがいくつかありました。例えばインタビューの間や、ジェシーに読み聞かせる本、ジョニー自身が読む本など。作品の中にもまた、作品がある。その作品をしればもっとこの作品が面白くなるんじゃないだろうか。(なんかすごくややこしいことを言っている)と思います。私も「オズの魔法使い」読んでみようかな。他の作品も調べてみよう。と、こういうのめり込みやすいところが根っからのオタク。
特に印象的なのは子供たちへのインタビュー。この映画は子供の声で始まり子供の声で終わるのだ。作中のインタビューは台本なし。つまり、アメリカの子どもたちの本音がそこにある。
「未来について」「子供からみた大人」・・・
それから「自分の親が子供だったら、どんな事を教えたい?」この質問は面白かったな。
これは、親からどんな教育をうけているかや、子供が反面教師にしていることまでよくわかる質問だと思う。
それにしても私が子供の時は、こんなに世界や未来といったスケールのことに関心があっただろうか?明日の給食の献立や、休憩時間の遊びのこと・・・ほんとに半径何メートルかのことしか考えていなかったような気がする。
まあ、どっちがいいとも言えないが。
映画館をでたあとの気持ちは、見る人によってかなり違うんだろうな…と。
日常が愛おしくなる映画だけど、独身の私はどっちかというとまだジェシー目線なのか、ノスタルジックな後味だったかな。
それにとにかく、子どもたちのまっすぐな思いに強く心打たれた。
あなたは同じ質問をされたらなんて答えますか?
大人だって、しっかりと未来を見つめるべきだ。
「 カモン カモン 」
【映画感想】本当に「いつかの明日」に手は届いたのだろうか?【仮面ライダーオーズ/OOO】
「いつかの明日」にようやく私も手が届きました。公開してから1ヶ月くらい経ちました。地方民なのでVシネの劇場鑑賞は諦めかけていたのですが、なんとど田舎の映画館で1ヶ月遅れで上映してくれるって!歓喜!
平成ライダーで一番好きなのは?と聞かれたら、迷うことなく「オーズ!!!!!」と答えられる成人済み5歳のワタシ。
あの伝説の平ジェネ、劇場に何度足を運んだことか。そして、本当の「いつかの明日」がきました。
まずは、一言。この映画をオーズの完結として受け入れるのに時間がかかります。鑑賞直後の虚無感がずっとモヤモヤする(といっても、コレは鑑賞直後に書いているのですが)
これで完全にオーズの物語はおわったのか?火野映司の物語は終わったのか?映司、コレでよかったのか?アンクはこれからどうするんだ?
とモヤモヤしたまま終わったのは、10年待った我々オーズファンの想像力が試されているのでしょうか?
続きを読むサマソニで突然始まった英会話。結局、原動力は「好き」なのだ。
私には後悔していることがある。
この話は3年前の夏まで遡る…
私は大好きなロック・バンドが来日するという情報を聞き、始めてサマーソニックに行った。当時、私の周りに洋楽好きの友達はおらず、一人でそのフェスに行った。
この事に後悔しているわけではない、後悔しているのは当時の私に英語力が微塵もなかったか事だ。
やっと出会えた大好きなバンドマンたち。けれど彼らの話している内容がわからない。そんな私を置いていくようにMCで盛り上がる会場。このときばかりは「翻訳こんにゃく」が欲しい、とドラえもんにすがるのび太のような気持ちでいっぱいだった。
しかし、この日の英語に対する難関はまだ先にあった。
駅から離れたところにフェス会場があったため、移動用のシャトルバスが用意されていた。長蛇の列を作ったバス乗り場で、1日中フェス会場をめぐった私の脚は鉛のように重たかった。やっと着たバスに準に乗り込む。私がバスに足を踏み入れたとき、最後部の座席しか空いていなかったため、しかたなく5人掛けの一番左に座った。その後乗ってきた外国人の集団はためらうことなく私の隣に座る。
あろうことか、私の隣の外国人男性は友達ではなく私に話かけてきたではないか!
しかも英語で!
なぜだ!?友達と楽しんだフェスの帰り道。積もる話はたくさんあるはず…
戸惑いながらも、まずはなんとか自分が英語を話せない人間なんだということを必死に伝える。
「Sorry.I don't speak Einglish.」
「エイゴ デキマセン」
もう必死すぎてなんて返答したのか覚えていないが、返事をしながら即剤に翻訳アプリをダウンロードしていた私の判断力は優秀な方えではないか?
とにかく、彼がなんと話ているのかわからない私…そんな中、彼のスマホから流れる音楽。
それはリタ・オラの「New Look」だった。
New Look - song by Rita Ora | Spotify
「ああ、リタ・オラ!」と反応しただけで肩を組んで喜んでくれた彼。残念ながら私はその日リタ・オラのステージは見ていないのだけど…そのことが彼に伝わったかどうかは怪しいところだが。彼の話に熱量が増し、リタ・オラが好きなんだな。ということは私にも十分わかった。
そうじゃん。言語が違っても「音楽が好き」という気持ちは伝わるんだよ!
そう気づいた私も必死でFall Out Boy(以下FOB)が好きということを伝えてみた。
すると、彼はスマホでFOBの曲をかけてはまた肩を組んでくれる。
The Phoenix - song by Fall Out Boy | Spotify
た、多分伝わったよな!?
実はこのバス、片道20分くらいかかる。
音楽の話にたどり着くまでは長く感じたが、好きなことを話すには日本語でも英語でも時間が経つのはあっという間だ。
もうすぐバスが駅につく…
そんなときに彼は自己紹介を始めた(と思う)
私のリスニングによると、おそらく彼は英会話教室の先生で、私を勧誘しているのではないだろうか?
どうしよう!断り方がわからない!
自分のカスカスの語彙力と英語力から、なんと断ろう…
「My job is nurse. and so busy! so hard! I'm not live in Osaka.」
彼が残念そうな顔をしているのを見ると、なんとか伝わったのだろう…
そうして駅で手を振りあった私達。この経験が後の私に影響を与えることになろうとは、当時の私は知るよしもない。
今年、3年ぶりにサマーソニックが開催される。
しかもヘッドライナーにTHE1975よ!行くしかねぇ!
そして思い出す3年前のバスでの会話。
もし、あの時の自分に英語力があれば、彼とどんな話ができただろう。もっと好きな音楽を共有できたんじゃないだろうか。英語ができないことに怯えながら話すのではなく、もっと楽しく話せたんじゃないだろうか。そもそも、彼がもし一人ぼっちの私を気にして話てくれたんだったら、もっと感謝の気持ちを伝えたかった。
そんなことを考えていた。
やるなら今だ。今年は3年前のような後悔はしない。
微力だが、少しずつ英語の勉強を始めている。まだまだテキストなしで話すのは厳しいが、あの頃よりは英語力はついてきたんじゃないだろうか。
あの時、もし英語が使えたら、きっと私も彼ももっと楽しめたんだろう。
そして言いたい。「話かけてくれてありがとう」と。
【わたしのコレクション】さようなら、生写真。【今週のお題】
今週のお題「わたしのコレクション」
「ご覧になりますか?私の絵画コレクション♪」
みたいなこと言ってみたい、今日このごろ。
アンティーク小物は好きで、古着も好き、ティーカップも可愛の見つけたら買っちゃうなぁ…
なんだけど、どれもコレクションしているというわけではない。
さて、何を隠そう。わたくし生粋のオタクなのである。いや、家族にも職場にも全く隠しきれていないオタバレ女なのである。
「コレクション」とは収取することであって意図して集めるものだから、そうなると家にコレクションしてるのは
超特急の生写真
卒業アルバムより分厚い。
私が生写真沼にはいったのは4年前。
まだライブにも行ったことなかったのに、阿倍野のPOPUPストアで前シーズンのライブの特集がされていた。当時、ハマりたてだった私には、行かない選択肢はなく、始めてこの界隈の店舗に脚を踏み入れた。そう、この時点で沼に片足突っ込んでいたのだ。
このようなイベントでは、毎回といっていいほど限定生写真が販売される。
生写真で推しとお出かけ写真、ご飯写真をとっている先輩はちこ*1が羨ましすぎて始めて生写真をかった。
5枚1セット¥1,000
そこから出てきた推しは1枚。(全員の写真と2人組の写真、一人の写真3枚の内訳)
この運命のめぐり合わせに納得しておけばいいものを、私は強欲なオタクなので自分のほしいビジュアルが出るまで満足しないのである。結局、始めてにして各種4〜5セットも購入してしまった。推しの一番欲しかったビジュは手に入った。
こうして数年、生写真の沼から出られなくなった私だったが、コレを変えたのコロナ渦である。頻繁すぎるグッズ販売、それに伴う生写真の販売。ライブをすれば日程ごとに違う、1ツアー何百枚もの生写真。需要と供給のバランスが破綻してしまった。正直、どんな生写真が販売されているかの情報を追うのもままならないし、そうなると熱が冷めてしまった。
今、見返すことのない生写真アルバムXX冊の行き場に困っている。
この大量の生写真は手放していこうと思っているのだが、こういった類の物をどう取り扱っていいのかも解らない(欲しい人がいたらお譲りします)
みんな、なにかコレクションを始める時には、しっかりと将来の自分自身を想像してにしよう。
当分、なにかのコレクションはいいかな・・・・
*1:超特急のファンを8号車とよび、女子ファンは「はちこ」と呼ばれることもある
【映画感想】アニメ映画「グッバイ・ドングリーズ」を見てきました【ネタバレ含む】
いしづかあつこ監督×マッドハウスといえば2018年放送のTVアニメ『宇宙よりも遠い場所』*1ですよ。
南極に憧れる女子高生、南極で消息を経った観測隊の娘、高校に行かないフリータ、幼い頃から芸能活動をしてきた女子高生レポーターの4人が南極で奮闘する物語(かなり割愛した)
女子高生が南極に行くって、結構壁だらけですよね。組織で動くし、体力もいるし、なにせよいつ命を落としてもおかしくない状況で判断力が問われる…
そ んな状況の中で、4人それぞれのバックグラウンドや、成長が書かれていて面白かったです。
と、タイトルからかなり話がそれました。『宇宙よりも遠い場所』のタッグっていうのもそうなのですが、見に行く決定打になったのは主題歌でした。
昔から[Alexandros]が好きで・・・ちょと離れた時期もあったんですが。とまた話が反れていきそうなので、この話はまたいつか記事にしたいと思います。
『宇宙よりも遠い場所』でもそう感じたのですが、ほんとうに『世界は広い』ってメッセージは強いと思いました。この、いくつかの冒険の中で、彼らがちょっと大人に成長していく様が、美しく、ちょっと儚く、それでも力強く描かれていると感じました。
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