超フェス2020で感じたこと
超特急 BULLET TRAIN 8th Anniversary Special
「超フェス 2020」
自宅のリビングのソファーで、腹を抱えるほど爆笑していたのに、気づいたら涙を流していた。
8/8 超特急の覚悟と願いを受け止めた
「The End For Beginning」 (以下TEFB)
「一緒にはいないけど、心はつながってる」超特急、5人で立つ横浜アリーナから届けた思い(ライブレポート / 写真18枚) - 音楽ナタリー
このイントロが流れてただただ涙を流した人がどれほどいた?声にならない悲鳴を出した人がどれほどいた?
私はグラスを片手に固まって涙を流していた。
飲もうの思った時、注いだビールの泡はなくなってしまっていた。(昼間っから酒飲んでてすみません)
正直、超特急!東京五人競技大会‼︎の時点で笑いすぎて涙腺がぶっ壊れ始めてたんだと思う。
後に、夢8生配信を聞けばタクヤのご要望だったとか。この楽曲の語り部はタクヤだ。語り継がれる曲の1つとして必然だったのかもしれない。
さて、皆さんにとってTEFBはどんな曲?
私が超特急を知ったとき、彼らはすでに6人体制となって半年が過ぎていた。ちょうど去年の今頃だろうか。
初めて超特急のパフォーマンスを目にしたのはWOWOWで再放送していた「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 THE END FOR BEGINNING AT OSAKA JO HALL」である。
パフォーマンススタートではなく、ゆるりと登場して喋りだす冒頭に唖然としているとバッキバキに踊りだすんだから初見の私はそれはそれは驚いた記憶がある。そんな私だから、"WOWOW"で"TEFB"を見ることがなんだか偶然に思えずに感慨深かったのである。
話を戻そう
「始まりのための終わり」「終わりと始まり」
今ここでTEFBが披露されたことの意味。それは、演出のユーキが話したように横浜アリーナで披露した曲であり、彼が「必ず借りを返す」と断言したその場所だから。それは本人の発言なのだから紛れもない事実である。しかし、わたしはこの"コロナ禍"における「始まりのための終わり」を感じた。多くのアーティストが本来の活動を制限され、それぞれが新しいエンターテイメントを模索している。
「無観客で行う8号車の日記念ライブin横浜アリーナ」
冒頭のこの3文字がなければどれだけ喜ばしいことか。いや、それでもライブをしてくれた、8号車の日をここまで大切にしてくれた超特急には本当に感謝しかないのは事実だ。
私は、TEFBから「事態の収束(終わり)」と「新しいエンターテイメント(始まり)」を感じた。それが8/8に私たちに示した超特急の決意と願いだと。
もう一つ、私たちの胸をざわつかせたのは
「Peace of LOVE」
この今日も、TEFBツアー以来ながらく披露されていなかった1曲である。センターを務めていたユースケが2月に脱退し、もう目にすることはないのかと思っていた。披露されたのはMCの後。
「こんな時代ですけど、今しかできないことを、画面の向こうにいる一人一人に伝えたい。みんながまた安心して笑顔で笑える日を願って。」
ユーキがそう言ってPeace of LOVEが始まる
新型コロナウイルス感染症の拡大。その裏で減らない悲しい事件や事故。人種差別問題。自然災害。
8/8、前後は広島と長崎に原爆が投下された日でもあり、ユーキの脳裏にはこのこともあったのではないかと思う(後日、インスタに「PEACE」と投稿されていた)
そういえば去年の春夏ツアーEUPHORIAのMCでもユーキはfanfareの前に報道されている事件について触れていた。
「悲しいことがたくさん起きているけど、音楽の力を信じたい」(すみませんニュアンスです)
その時期といえば京アニ放火事件や芸人の闇営業など、人々に笑顔を届けるはずの場所から悲しみが溢れかえっていた。彼はいつも悲しいことからは目を背けずに何かしたいと、力になりたいと伝えてくれる。
超特急だっていいこと続きじゃなかった。もちろん2月のメンバー脱退。新体制を披露できずにアリーナツアーは開催中止。うまくいくことばかりじゃない。
大きく変化することのない照明。無地のバックモニター。シンプルなステージクング…
歌とダンスだけで伝える平和への願い。パフォーマンスでは最後のユースケのソロを誰も代役を用意することなく披露された。真ん中がぽっかりと空いて、タカシが高らかに歌う。周りのメンバーがそこにいないユースケを見つめるように見えたのは私だけだろうか。いまは自分の姿をSNSで赤裸々に伝えているユースケのことをメンバーも応援しているように見えた。
美しいストリングの音色に下唇を噛む
「笑顔溢れる未来となれ—————」
しっかりと余韻を残して、そこに8号車がいるかのように錯覚される銀テープ。
軽快に鳴り響くFanfare。
この曲を見ているといつも思う
「超特急についてきてよかった」
自然と口角が上がる。腹の底から多幸感が溢れ出てきて、どうしようもなく愛おしい。
自分のこと、友達のこと、家庭のこと、仕事のこと。
全部、忘れるんじゃなくて大切に抱きしめてくれるみたいに思える。
そして、FanfareはSNSで動画を募集する企画が行われた。(私も楽器とルンバで参加しました(ルンバ?))
モニターに映る8号車に拍手を送るメンバー。8号車と一緒にライブを作れたと後にインタビュー記事などでみたが、それが嬉しいのは超特急だけじゃなく8号車もそうなのだ。いつだって超特急がいると楽しくて嬉しくてワクワクしている事を知って欲しい、わかって欲しい。
超特急はいつだって"最高更新"
リョウガさんがよくMCで使うワードだが、本当に最高を更新していってくれるから驚きだ。
ステージの先に客席がなくても、間違いなく最高はまた更新されたし。また"次"が楽しみになるライブだった。
「これからも超特急についていく」